難しいテーマを選んでしまった
このテーマでブログを書こうと前から決めてはいたものの、
全く考えがまとまらず、なかなか書けずにいました。
というのもブログを読んでいただいている皆さんにとって
指揮ってどんな存在か?
という角度で考えてしまっていたので
何を書いていいやらわからなくなってしまっていました。
人の事はいくら考えてもわからない!
ということで
今回は「私と指揮」という角度からの視点で
お話ししてまいります。
人生で指揮を見る機会
遠い記憶を思い返してみると、初めて指揮を見て演奏したのは
幼稚園の音楽会の時だったのではないかと思います。
その後、小学校の音楽会、クラブ活動で入った器楽クラブでの合奏。
指揮は担任の先生が振ったり、立候補した同級生が振ったり。
きっと指揮をしていた当の本人は慣れない事に苦労があったのかもと想像できますが、
合奏だし、テンポも一定なので正直指揮はなんとなく見ているだけで特に意識していませんでした。
中学か高校生の時に合唱コンクールで初めてピアノ伴奏をした時は流石に
前奏でテンポを作らなければという使命感で
同級生の指揮を食い入るように見た記憶があります。
その後、音大に入ると指揮法という授業があり
そこで初めて自分の指揮棒というものを手にし、指揮の仕方を学びました。
授業内容は、指揮者の先生から指揮を学び、
テストでは一人ずつ前に出て、助手のピアニストさんに対して指揮をしました。
他にも副科(専門でない楽器)合奏の授業をフルートで受講していたのですが、
指揮を振りたい人は立候補できたのでやらせてもらった様な気がします。(あまり記憶が無い汗)
転機
そんなこんなで大学を卒業し、指揮とは無縁の生活が始まりました。
演奏会で演奏したり、
夜の街で演奏してみたり、豪華客船で演奏してみたり、、、
楽器がピアノなので演奏する時に指揮者はいない環境で1〜2年過ごしました。
そうこうしている間にシンセ奏者としてオーケストラピットで演奏する事になりました。
最初の感想は・・・「指揮を見る余裕がない!」
「音色を変えて、楽譜も見て、指揮もって・・・超人か!!」と思いました。
しかも劇伴ということもあってテンポチェンジやセリフきっかけでのカットアウトの嵐。
声を出さないで指揮棒だけでそれを伝える指揮者さんの凄みにも圧倒されるばかりでした。
時は経ち
あれから15年以上経って今振り返ってみると、指揮を見る余裕がない!と思っていたのは、
指揮者に100%焦点を合わせて指揮だけを見てしまっていたから。
楽譜も視界に入れつつ、焦点を楽譜と指揮者の間くらいに合わせて、
指揮を俯瞰する感じで見る事を覚えました。
それから指揮者によって拍の打点の設定が違う事。
これは時と場合にもよるのでその都度変わったりもします。
ドが付くほどのクラシック曲をオーケストラと一緒に舞台でピアノで演奏した事はありませんが
テレビなどで時折目にするクラシックの指揮者の指揮は難しくて
どのタイミングで音を出しているのか未だにわかりません。
実際に演奏してみて初めてわかること、または
見ているだけだと難解に見えても、そっち側に回って演奏してみたら
難なく出来ちゃう。
そういうものなのかも知れませんね。
指揮者の凄み
なんにせよ、
色んなシチュエーションで指揮を振られている
世の指揮者様方を尊敬せずにはいれません。
演奏を目にされる機会がありましたら
是非一度指揮者にフォーカスして聴いてみてください。